5分ニュース
【5分ニュース】SalesforceとAnthropicがClaudeforceを共同提供へ
前提知識
顧客管理サービスと業務支援機能を持つSalesforceと、対話型AIのClaudeを提供するAnthropicは、Claudeforceを共同で提供する提携を広げた。Claudeforceは、Claudeの画面からSalesforceのデータ、業務手順、社内ルールに沿った操作を使えるようにする仕組みだ。Salesforceは、画面を介さずAIがデータを扱うHeadless 360も用意している。Headless 360は、外部のプログラムから機能を呼び出す仕組みであるAPI-drivenの構成を使う。
3行サマリー
- 両社はClaude内でSalesforceを使うClaudeforceを共同提供する。
- 最初に、営業向けのSalesforce in Claudeを用意する。
- SlackではClaudeを標準のAIにする予定であり、利用量の確認も要る。
狙った目的・効用
Claudeforceでは、顧客がClaude内からSalesforceのデータ、業務手順、業務ルール、操作、管理の仕組みを利用できるようになる。最初の提供物であるSalesforce in Claudeは、37の事前作成済み営業スキルを持つ追加機能だ。Salesforceは、この機能により販売担当者やAIが最新の売上状況を読み取り、商談の進み具合の更新を自動化し、社内ルールに沿った操作をClaude内で行えるとしている。Claudeを使うAIは、Salesforceのデータ、業務手順、ルールへ直接アクセスできる。以前はブラウザ画面を通じて扱っていたSalesforceのデータを、Headless 360ではClaudeやChatGPTなどのAIが画面なしで読み取り、書き込み、判断できるようにした。一部の試行顧客にはSalesforce in Claudeの要素を提供中であり、両社は9月に公開試用を始める見込みだ。SlackではClaudeが標準のAIとなり、Slackbot、Claude Tag、Slack Codeを支える計画である。Slackbotは対話支援、Claude Tagはチームの判断支援、Slack Codeは複数人のコード作成支援を担う。Salesforceは、利用企業がAIの利用量を自社で見極める必要があるとしている。
活用チェックポイント
- Salesforce管理者は、Claudeから参照させる顧客、商談、売上予測の項目を利用者ごとに分けられるか?
- 営業部門の責任者は、Salesforce in Claudeに任せる商談更新と、人が承認する更新を区別できるか?
- 情報システム部門は、Claudeが行ったSalesforce上の閲覧と更新を利用者単位で追跡できるか?
- Slack管理者は、Claudeを標準のAIにする際、Slackbot、Claude Tag、Slack Codeを使える部署や利用者を指定できるか?
- セキュリティ担当は、Claudeへ渡してよいSalesforceのデータ範囲を、既存の権限設定と照合できるか?
出典
関連記事
-
今朝のAI活用ネタ
【5分ニュース】Slackが会話を読んで開発を進めるAI機能を発表
開発チームのチャットに参加し、会話の背景を読んで作業するAI機能が広がり始めている。Salesforce傘下のSlack社は、チャットサービスSlackの新機能として、AIエージェント(指示を受けて作業を進めるAI)に開発を担わせるSlack Codeを発表した。Slack Codeは、プロジェクトリーダー、デザイナー、プログラマの会話を作業の背景情報として取り込み、コード作成を行う機能である。
-
セキュリティ・権限・監査
【落とし穴】本番のAIエージェントは、記憶・評価・ツール連携で止まりやすい
AIエージェントは、利用者の指示に応じて情報を調べたり、外部サービスを動かしたりするAIである。本番環境では、会話の記憶、出力の評価、外部ツールとの連携を別々に設計しなければ、動作確認済みの試作品でも障害を起こし得る。記事著者は、多くのAIエージェントが記憶のずれ、評価不足、ツール連携の弱さで本番運用に失敗すると主張している。
-
今朝のAI活用ネタ
【5分ニュース】営業AIエージェントSTRIXがStockworkへ名称変更
営業活動で生まれる会話やメールを記録し、AIが営業業務を支援する仕組みでは、AIの前にデータを残すことが土台になる。株式会社MEDIUMは、営業AIエージェント(営業担当者の作業をAIが支援する仕組み)であるSTRIXを、2026年8月1日にStockworkへ名称変更した。Stockworkは、営業データ基盤(顧客とのやり取りを整理してためる仕組み)とAI活用環境を一つにしたサービスである。
-
今朝のAI活用ネタ
【5分ニュース】ChatGPTで教室外の学習を続ける使い方
学習用の対話型AIは、質問への案内や練習問題を必要な時に示す道具である。OpenAIは、学生と教育者が対話で質問や文章作成を支援するAIを教室外の学習に使う実態を扱う新しい報告書を公開した。OpenAIは、適切な使い方と安全策があれば、AIが教師の授業時間を増やせるとしている。